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しわくちゃの茶色の紙

ハリ・小ジワ

ハリ

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ハリがなくなる原因

たるみとは

肌にハリや弾力があると肌がみずみずしく、また若々しく見えますが、年齢とともに肌のハリは失われ、小ジワも増えていきます。その原因は主に3つです。

  • ​肌のコラーゲン等の減少

  • ​乾燥

  • ​たるみ(皮下脂肪・筋肉・骨など皮下組織の萎縮)

今回は皮膚が原因であるコラーゲン等の減少乾燥について解説していきます。

​○コラーゲン等の減少

肌にはコラーゲンなどの膠原線維やエラスチンなどの弾性線維があり、肌の弾力を保っています。
下のような要因によりこれらが壊されて減っていくと肌のハリ低下につながります。

▷加齢

コラーゲンは日々肌の中で作られていますが、ヒトの肌においては35歳ごろより肌のコラーゲン量が減少していくと言われています。

▷紫外線

紫外線の中でもUV-Aによりコラーゲン等の破壊が起こるため、長期間紫外線を浴び続けると肌全体のコラーゲン量低下につながります。

▷食生活の乱れ

コラーゲン等は日々体の中で作られ、古いものと入れ替わっています。主にタンパク質からできているので、食事でタンパク質や必要な栄養素をしっかり摂っていないとハリが減ってしまう可能性があります。

​○乾燥

肌が乾燥していると、キメが乱れてハリが無いように見える原因になります。また、皮膚のバリア機能が低下してしまい紫外線の影響を受けやすくなったり、肌全体の新陣代謝が滞ってコラーゲン産生の妨げになることがあります。日頃からしっかり保湿をするようにしましょう。

ハリ治療

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​治療

肌のコラーゲン量を増やしハリや小ジワを改善させるには、

​①肌育注射

②肌を刺激してコラーゲンを増やす

の2種類があります。

治療の種類

保湿成分や肌を刺激する成分を肌に注入することで、肌内部の環境を整えハリをもたらす治療です。通常、有効成分を肌の上から塗るだけでは内部まで浸透しないことが多いのですが、針で注入することでダイレクトに届けることができます。

<肌育注射の成分>

▶︎非架橋ヒアルロン酸

ヒアルロン酸はもともと肌にも存在する成分で、1gで6Lもの水を保持できるとされており、注入すると肌の保水力が高めることができます。また肌内部の環境を整え、ハリを出すために必要なコラーゲンやエラスチン産生の調整をしてくれる作用があります。

▶︎アミノ酸

肌の保水力を高め、コラーゲン等を増やす作用があります。これらが製剤に適度に含まれることで注入したヒアルロン酸が分解されにくくなるなど、相互作用があるとされています。

▶︎ペプチド

ペプチドはアミノ酸がいくつか連なっているものです。アミノ酸と同じように肌の保水力を高めコラーゲン等を増やす作用が期待できます。

▶︎PDRN、PN (サーモン注射)

鮭から採れる成分であるPDRN・PNには、成長因子などを呼び寄せコラーゲン産生を促す作用があります。

▶︎PCL

体内分解吸収性ポリマーの一つで、吸収される過程で成長因子などを呼び寄せコラーゲン産生を促す作用があります​。

▶︎PRP、ACRS

自分の血液を採取し、成長因子や抗炎症サイトカインが豊富に含まれている部分を肌に注入することで炎症の鎮静・コラーゲン増生が期待できます。

②肌を刺激してコラーゲンを増やす

機械的な刺激を入れて肌本来の修復機能を働かせ、コラーゲン等を増やす治療法です。年齢を重ねて古くなった肌の細胞を若返らせるという意味合いもあり、肌育注射と並行して施術することも可能です。

▶︎ニードル高周波(ポテンツァ、シルファームなど)

細かい針を入れてその針先から熱を加える施術で、深さによってハリを出したり肝斑を改善したりすることが可能です。比較的効果が高く、さらにダウンタイムも少ないというメリットがあります。

▶︎フラクショナル

CO2レーザーなどで皮膚に細かいレーザーを当てて穴を開け、皮膚を再生させていく施術です。

熱も加わるので効果は高めですが、その分ダウンタイムが大きいというデメリットがあります。ピコレーザーによるフラクショナルでは皮膚の表面には穴が開かないのでダウンタイムを抑えることができます。

▶︎ダーマペン

細かい針で穴をあけて皮膚を再生させていきます。
ニードル高周波・フラクショナルと比較すると、効果・ダウンタイム・コストともに中程度であり、バランスの良い治療とも言えるでしょう。

▶︎レーザートーニング

弱い出力のレーザーをシャワーのように当てる施術で、皮膚をマイルドに刺激することが可能です。

▶︎光治療

光治療は深いところには届きにくいのですが、浅いところを刺激してハリを出すことが可能です​。

▶︎TCAピーリング

ピーリングの中でも比較的深い層まで作用するTCAピーリング(コラーゲンピール、ミラノリピール)でハリを出すことが可能です。

ハリホームケア

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​ホームケア

​ハリを出すためのホームケアは、保湿と栄養がメインです。

​○ビタミンA

ビタミンAにはターンオーバーを促してコラーゲンを増やす働きがあるので、ハリを出したい方は取り入れたい成分です。日常的に使えるマイルドなタイプから皮向けを起こすタイプもあるので、ご自身の目的に合ったものを使いましょう。

基本的に医療機関でのみ購入可能です。

​○ビタミンC

ビタミンCにはコラーゲン生成を助ける働きがあります。​抗酸化作用・美白作用もあるので、ハリを出したい方はスキンケアに取り入れると良いでしょう。

​○適切な保湿

保湿が十分でないと肌が乾燥し、ハリがないように見える原因になります。またターンオーバーが滞ってコラーゲンも減ってしまう可能性があるので、肌に合った保湿を十分に行うようにしましょう。

​○軽いピーリング剤

低い濃度のサリチル酸など、医療機関でホームケア用の軽いピーリング剤を購入することができます。

過度なピーリングは逆効果ですが、肌がくすんでいたりターンオーバーが滞っていそうな場合は適度にピーリングすると肌状態を正常に保つことができます。

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